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一か月旅行記 2011.2.133.13

北海道大学 経済学部経営学科3年 前田 健勇嗣

 

 


2011.213

 家の全てのカギを閉めて家を出て、一か月もお世話にならないと考えるとぞっとする。家を出て数分間は不安でいっぱいになっていた。ろくな準備もしていないし、ビザもあっちで取ればいいというと考える雑な感じでとうとう出発の日を迎えた。見聞の旅として自分の感じたことを素直にここに書き記していきたい。コミュニケーションがうまくとれないからといってひきこもるのではなく、ノリと勢いで様々なことを体験していきたい。おそらくもっとも異文化を感じてしまうのは宗教がらみだろうというのが出発前の予想だ。東京に来て人が多いとは感じたが、そこまで外国人が多いという気はしなかった。まだ国内便を使う人は少ないのだろう。羽田の国際線ターミナルについても気持ちがまだまだふわふわしている。浮足立っているというのが正直なところだと思う。今日は記憶のない内にマレーシアに入ってしまうので、旅行記も国内のことしか書けない。この時にまで来て、周りの目にしか関心のいかない自分にイライラしている。別に何も気にする必要ないのに無駄に神経質になっている。普通なら渡った後のことを考えて気苦労するはずだと思うのだが、自分の活動しやすい服が浮いているのではないかと心配しているレベルだ。そんな小さいことをと思ってもずっと気になっていた。書くことで気にしない様にできるかと。搭乗手続きは日本人スタッフだったのであっさり終わった。荷物はなるべくコンパクトにしていたので、ものの1分で終了した。そして出国のスタンプがパスポートには押されていたが、まだ日本語の圧倒的な支配下。自分の力を試される空間には足りない。必死さが足りない。貪欲であれということだ。体の全体で発展途上国の将来性と危うさを感じたい。現地には翌日の朝につく。

 

 

2011.214

 飛行機から降りて飛行場を歩くのは気持ちよかった。朝日が昇りだしているところだったので美しい様子だった。問題はここからだった。お金の単位リンギットを何か別の英語と聞き間違えて話が全く進まなかった。ノリと勢いがまだ足りないのだろうか。と思っていたが完全に自分の力量不足であった。このあたりから完全に不安に押しつぶされて完全に帰りたくなっていた。頼るものが無くなった自分はこんなにももろいものかと思ってしまった。自分から動かなくては誰も気づいてくれないし、相手にもしない。(カモとおもうかもしれないが)どうやってこの不安を抑えつけようか。手配しておいたホテルが最寄り駅から見当たらず、炎天下の中一時間歩いてようやく駅から徒歩5分のホテルを見つけた。プリントアウトした紙をみせると困り顔。予約が入ってなかったようだ。本当に泣き崩れるかと思った。しかし、こっちも既に支払ってあるし、1か月前に予約したと拙い英語で応戦。1時間フロントに放置されたものの何とか部屋に入ることができた。ただ、フロントで愛想のよかったお兄さんにガンつけられたのはどういうことか。本気で即日帰りたくなっていて、昼飯を食べる気力も失っていた。何とかガイドとにらめっこして近くのチャイナタウンの屋台でご飯を頂くことにした。ワンタン麺を頂いたのだがうまい。極限の空腹状態+激しいナーバス状態を加味してもうまいと思えた。しかも気さくな雰囲気で食べることができて、ここでも泣くかと思った。ここまでは本当に何で来たのだろうかとか、世界1周とか無理とか萎えきっていました。この後、ブラックベリーを買った時には、お兄ちゃんと筆談で乗り切り、さらにホテルでネットをしていたら、キッチンスタッフのおばちゃんに声をかけてもらってとても励まされました。「まだまだだね。練習したら聞こえるようになるわよ。」と言われました。分かっていた現実を改めて突き付けられ、やるしかないと思いました。まず使わないと始まらない。下手くそでもいいからコミュニケーションをとれないといかんと痛感しました。日本語という盾を取られると相当なカスだという現実をつきつけられました。

 

 

2011.215

暑い!屋台でご飯を食べているだけでなぜこれほどに汗をかいているのか。何か運動をした後のような発汗量だった。あふれんばかりに流れていた!なんて愚痴をかけるほどの元気は取り戻した。屋台や露天商の人に積極的に声をかけて聞くようにした。わからなかったらわかるまで聞く。という鉄則を2日目にようやく実行できた。うまく聞き取れないのは相変わらずだが、それでも確実に進歩していると思う。今日は10時過ぎに出発し、クアラルンプール市内最大の繁華街といわれているブキッビンタンへ。このクアラルンプールは交通マナーがひどい。無理な追い越し、割り込み、クラクション連発は当たり前。そんな車たちの隙間をバイクが駆け抜けていく。爽快に見えるが危険すぎる。歩行者も信号なんてないかのように渡っていく。信号はおまけか。このブキッビンタンは本当におおきなショッピングモールが立ち並ぶところだ。人で溢れ返っていた。観光客、地元の人問わずあふれていて、人種の坩堝かの様に感じた。ショッピングモール内を歩いて回るのも一苦労。とにかく広い。一通り見ようとするだけで時間は経ち、足がだるい。パビリオンという高級巨大ショッピングモールでは旧正月を祝う飾りが盛大につけられていた。さらに屋台では初めてココナッツをまるまるひとつ頂いた。でかい、重い、味はビミョーだった。甘くはなく、少ししょっぱい感じだった。17時ごろからは激しいスコールが。昨日と似たような時間から振り出して、またかという感じだった。建物の中にいてほっとした。最後にそこからの帰り道に観光客に声をかけられた。電車の切符について聞かれて、何とか返事して乗り切れた。乗り換えるときはまた切符を買わなければいけないのだが、それを知らなかったようだ。そして徒歩で帰るらしく途中まで一緒に歩くことに。簡単にお互いのことを話して最後に記念にと写真を取らしていただいた。簡単にすばやく返事することを考えていたのがよかったのかもしれない。

 

 

2011.2.16

朝はゆっくりと寝てエネルギー回復に努めて、昨日と同じような時間に出発。今宿泊しているホテルは明日には出ないといけないので、明日の移動用のバスを手配しに郊外へ。ターミナルのあるところに着くと予想以上の田舎。観光客が来るから少しくらい賑わっているのかと。着いてからの場所は把握してなかったけど客引きに連れて行ってもらいました。着いたところでもちろんお別れ。あっちの客引きのエネルギーはすさまじい。10mはあってないような距離。一気につめてどこに行くの?と。決まっているよといってもうちの路線使いなよ。で300mくらいの間で10人以上が待ち構えていました。手配は何とか優しく教えてもらえたのでできましたが、発券までのフリートークでずっと見当違いの答えを言っていたようであきられてしまいました。それでも明日の集合時間とか本当に必要な話は教えてもらえたのでなんとかはなりそう。その後はツインタワーを見るためにKLCCというとこへ。聳え立っているそのタワーに惚れ惚れしてしまいました。そしてその下にはショッピングモールがあり、そこには紀伊国屋が!日本語で書かれた雑誌などを3日ぶりくらいに見ました。旅の本などもたくさん売っていて、情報収集もできました。無計画なので、裏の公園で時間を忘れるほどのんびり。自分のことやらこれからのことをぼんやり考えていました。自分は小さい人間だなと改めて認識したり、漠然としたままこの旅を進めていってもいいのか。と思ったり。自分で考えた感情の乗った言葉って難しい。新しい世界を感じることはできる。それはお金と時間があればできることだから。それ以上のことを得るには強制的でない自発行動が必要だ。経験することは大事だがそれを閉じ込めたままではもったいない。馴れ馴れしく、ずうずうしく隣の人に話しかけてもいいじゃんと冷静になった今思う。後悔するならやってからにしろ。しないことへの後悔は後悔とはいえないね。

 

 

2011.2.17

昨日は疲れきって、洗濯してない+風呂入らないで寝てしまった。快適なホテルとはここが最初で最後の予定だったのであっさり終わらせてしまった。シャワーまでが限界。洗濯は絶対乾かないので次のホテルで。ガイドとかをそれなりに見てから来たのだが、思っていたよりインフラとかが整っているなあという印象を受けた。交通インフラはしっかりしている。モノレール、高速道路、ハブ空港とも言うべき国際空港。どこでも目立ったトラブルには巻き込まれなかった。今日はリゾート地ペナンへの移動となった。バスでほんの7時間の距離だ。高速道路でも激しい抜きあいを見ることになった。こんなところで事故に遭われたらひとたまりもない。そして見える風景は自然のみ。さすがに大きな都市同士の間は開発は進んでいないようだ。それでもなぜかどこにでも屋台があるし、外でゲームしているところも。ライフラインもなんだかんだしっかりしているのかなと思う。特に電気。

ペナンについてからはこのたび初めてのタクシー利用。とりあえず相手の提示額は却下。交渉を試みたもののいまいち下がらず、荷物をこれ以上持ち歩きたくなかったために妥協。ホテルさえも決めてなくて運転手にガイドの中の中堅どころを指さしたら、もっと安くていいとこがあるとのこと。だまされているのか、さぎかととりあえずそこに行ってもらうことに。地図を見ていると繁華街には向かっていたので一安心。それでも本当にホテルにつけるのかすごいどきどきしていた。安宿街のほど近くで適当に見繕ったところよりは安くて結果オーライだった。目の前にフードコートのような屋台街があり、そこで晩飯を。中華料理はどこで食ってもうまい。さらに安い上に多い。お手軽におなかを満たしてもらいました。お散歩がてら周りを歩いていたら、ネットカフェ、コンビニ、おしゃれなバー?ありで思ったよりいいところだった。その道沿いにはきれいなお姉さん方がいっぱいだった。こういうので美人局に遭うのだろうなあと思い見るだけに。思ったより体がしんどいのでいったんペナンでゆっくりしてから次に向かおうと。体を少し休めてあらたな国へ行こうと思います。

 

 

2011.2.18

 何とか5日目に来た感じだ。当初の予定では楽しくてあっという間に過ぎていくものだと思っていたが、現実は甘くなかった。言葉の壁は想像以上に大きく、ストレスがたまっていった。ただあてもなく散歩して、疲労感に満ち溢れる体。まさしく負のスパイラルにつかまった。変化するにしてもその値が今の自分には大きかったのか。本当にどんな手段でもいいから日本に帰りたかった。うまい話を信じた自分を恨めしく思う。心は打ち砕かれる寸前だった。自分で望んでその環境に飛び込んだくせに、現実に直面すると、すぐに逃げようとする。悪いくせに思えた。今はごまかしごまかしなんとかやっているのかなと考える。破綻しなければいいが。

 ペナン島の観光スポットをゆっくり回る。市街地であるジョージタウンの見所はトライショーという乗り物で見て回った。大きな三輪車。札幌のベロタクシーみたいなやつ。それでおじいちゃんが一生懸命漕いで1時間ほどかけて紹介してくれた。解説してくれているのだろうなあと思うのだが、車とかの騒音のせいでいまいち聞き取れない。さらに平気で車道でこの乗り物が主導権を握れるのに驚いた。自転車以下のスピードで、車幅は車と一緒。観光地とはいえものすごい制約になっていた。そしてこの乗り物、人力車のように幌がついていたのだが、なぜかつけてくれない。ましてなぜか厳しい鍵が。つまりひたすら日射にさらされた。何もしてないのに汗びっしょり。そして終着点だったショッピングセンターで休憩がてら覗いてみることに。一巡りしてロードサイドのスタバで一休憩。冷たいマンゴー系のジュースを飲んでいたら後ろから日本語で声をかけられました。突然のこと過ぎてびっくり。初めて異国で自分から発しない日本語を聞いた。この旅の中で。まずは日本人か確認されたけど、「はい」って声かけられた時点で言っているし。場所をきかれてたまたま持っていた地図で現在地を教えてあげました。これだけでも感謝されるとかありがたいなとも思った。晩飯前にスターフルーツを食べてからトムヤンクンに挑戦。隣国なのに。辛すぎてまったく食べられず。味にどうこう言う前に完全に舌の機能が持っていかれました。やっぱり中華とかおいしいなあと食べなおした中華店で思った。

その帰りコンビニ行ったら、また夜のおねえさん方が。相変わらすきれいな人たち多いなあと思いつつ見ていたら、知り合いらしき男に声をかけられ、すばらしい低音ボイスでお返事を。美人局も問題だが、掘られるのも怖すぎる。見た目で判断しちゃいけないのだよ。ギャップありすぎ。

 

 

2011.2.19

 異国の地で迎える初の週末。別に公共機関に縛られるような用事も持っていなかったので、とくに何かあるわけでもないけれど。よく考えたらこのホテルも今日が出発日だったので新たな宿探しに。宿の目の前の通りを歩いているとまた日本人に声を。若い二人組みの方に、「バックパッカーやってるんだ。渋いねえ、兄ちゃん。」とか言われてちょっとおしゃべり。一緒に回ろうとお誘いをいただいたものの、宿決めるのが先決だったので、丁重にお断り。せっかくだから回っとけばよかったか。やけに外で日本語を聞く回数が増えたと思ったら、週末か。直行便もあるし、朝につける便もあるからな。宿では初めてゲストハウスに泊まることに。共同部分があるところにはじめて向かいます。探している途中、いろんなところで部屋を見せてもらおうと思ったのだが、見るだけにはうまくいかなかった。どこでももうここに決めたよな。という雰囲気出されて気持ち的にちぐはぐな感じに。ガイドには見せてもらうの当たり前とか書いてあったけど、おもったよりそうでもないのか。決めた部屋は二段ベッドがあるだけ。まあ安いしいっかってことで。連泊すること伝えたら正規料金よりまけてもらえた。初めてのハプニングが。iPodが壊れてしまった。充電器にさしても反応しないし、いじくったところでピクリともしない。大事な娯楽がこの序盤で奪われるとは・・・。とりあえずもうしょうがないし時間も中途半端だし、郊外で市街地に一番近いガーニーというところへ。もう少し奥へ行けばビーチがあるのだがそれは明日にお預けだ。それでも防波堤もこのあたりにはあって海辺といえばそうだが、情緒は感じられない。時間だけは有り余っているのになにかせかせかしてしまう。ゆったりとした時間の使い方には慣れていないようだ。行動が伴ってないとだめだと考えているのだろう。ならば英語の勉強をしないと。伝えられないでビクビクしているぐらいなら。実践あるのみ。日本に引き込もって暮らすのは楽だろう。しかし、それでは退化していく気がする。あたかも維持しているように見えるけれど。自分が一人でどれくらいできるのか。あらゆる面から自分を問い直すのにこの旅がある。排他的にならないでとりあえず吸収してから考える。やってから後悔すればいい。失敗は自分の成長のためにある。考え抜け。

 

 

2011.2.20

 この一週間で何よりも恐怖を覚えた瞬間だった。今日はビーチに行こうと思っていたので、有名なバトゥ・フェリンギへ。降りるバス停を間違えて一時間程度歩くことになったのは御愛嬌だ。とっても綺麗なビーチをぷらぷらしていた昼下がり。海に入る準備など持ってきてなかったので何もしないで本当に読書とかでもするつもりだった。そんなところにお兄さんが。「パラセーリングやってみない?」と。まず、泳げないし、だいたいこういうところでやるのは危ないとガイドでは語られている。そいで役に立つかわからないライフジャケットにボロそうなヒモ。危なすぎるだろう。断るともちろん食い下がられる。値段の交渉に向こうから入ってきた。半額をお願いしたらあっさりOK.なんかだまされた気分。必要な物装備して、そしてテイクオフ。ちょっと体が浮いたかなという感覚と同時に数十mの世界へ。なんか対数関数のグラフみたいな上昇の仕方でした。今でもぞっとする。空中なのに足ががくがくしてしまった。5分ほどの空中遊覧。見下ろした風景は今まで見たことのない美しいものだった。海は透きとおったというよりエメラルドグリーンだった。本当に壮観。自然を見ているだけで久しぶりに感動しました。やっと帰ってきたら「写真撮り忘れてないか?次はさらに半額でいいよ。」怖さより楽しさが勝っていたのでそのまま二回戦に。浮き上がる感覚にはなれない。飛行機のとはまた別モノすぎて。沖合で突然高度を1~2mあげられるだけで重力がはたらいていないかのような状況になる。この浮遊感、体全体で感じる風、見下ろしたことのない風景、どれも他では味わえないものだった。二回で10分くらいの空中散歩だったけど、すごい満足できたし充実感があった。ほんとは一回目帰ってきた後は本気で足が動かなくて5分ほど棒立ちだったり…。そしてほんとうにここからはゆったり。椅子にもたれながら夕日でも眺めようかと。日本語上手なおじさんに話しかけられ、東南アジアの売春情報を教えてもらえました。とりあえずフィリピンが安いらしい。あとその人いわく日本人の女の子って半分は可愛いらしいです。晩飯にステーキとビール。全体的に大満足な一日でした。ここまでの中で一番時の流れを速く感じました。

 

 

2011.2.21

 体が重い…昨日の疲れとベニヤベッドの不安定さで疲労が抜けてない。そろそろどっかでマッサージとかまた受けたいです。癒されたい。あと日焼けがだいぶひどくなってきて、服にこすれるだけで痛いし、体がすごい熱を持っている。体がまっかっか。とりあえず午前のうちにマッサージ受けに繁華街へ。痛い痛い・・・激痛。記憶は痛みしか存在しない。お金払って痛いけど気持ちいとか言ってるなんて相当気持ち悪いです。本当にひどい。45分のコースで全身してもらったのですが、足洗ってる間だけ痛くない。あとは痛みのみ・完全に俺に八つ当たりしているとしか思えない。おっちゃんに何か話しかけられていたけど痛いから理解する暇もない。ずっと声出して悶えてました。この宿が明日チェックアウトだったので、のんびりするか次の国に行くか悩んだけどタイに行くことに。宿は手配したけど、移動手段に選択肢いっぱいあったから、ゲストハウスのご主人に伺うことに。片言で聞くと、どうやらバスか飛行機の二択。飛行機だとクアラルンプール経由でバンコク入り。タクシー代と併せて640RM。時間的にはトータル5時間ほど。一方バスは24時間。時間聞いただけでやめました。無理する所じゃないと。火曜の昼出て水曜の同じ時間につくとかきつすぎる。だいたい1カ月なのでそこまで移動に時間はかけられないっていうのも一つ。ということで明日は530分起き。きつい。このペナン最後の晩餐はフードコートの点心に。せっかくみつけてうまそうだったので頂くことに。まぁはずれのわけがない。4種類それぞれ三つ入りで11.5RM。あと、飲み物のLの大きさがおかしい。高さが20cmくらいあるし結構飲むのに時間かかった。おかげでだいぶおなかが冷えて体調崩すんじゃないかと不安に。そしてグラスではない。おまえはジョッキだ。これで最初の国マレーシア終了ですね。初めての一人海外で最初はほんとに不安で心細かったです。しかし、呼応用語で英語があったのでなんとかコミュニケーションとれて、気持ちがなんとかなりました。自力で宿取ったり、移動手段を手配したり、してもらったり。人とのつながりって大事なんだなと。まだ痛い目にあっていないから言えることだと思いますが。話せないからってふさぎこんでもしょうがない。一生懸命話していたら意外と伝わるもんです。必死さが伝われば、あいてもそれに気付いてくれたり。捨てもんじゃないです。

 

 

2011.222

 ということで一路タイへ。飛行機乗りついでさらに国際線なのに約一万五千円って安い。けれど、エアアジアのプロモーション価格は桁違い。国内便だけど約千円で飛行機に乗れる。LCC[ってすごいね。日本だったら、頑張っても一万きるくらいできついのに。欠航とかも多いので乗り継ぎで使うにはちょっと不安。それでもこの安さは魅力。まだまだ地元の人々にとっては高いのかもしれないけど。そして気が付けば旅立ってから一週間!だいぶ余裕持ってやれてます。ペナンからクアラルンプール行きの便を待っているとき、日本人のツアーの団体さんがいました。関西のおばちゃんの図々しさに驚き。平気で我が物顔で好き放題しゃべってました。日本語しかしゃべってないのに現地スタッフの心をつかんでました。見習うかは別にして、尊敬に値する人の心のつかみ方?でした。タイでは1週間ほどしかいない予定なのでバンコク回るだけで精一杯になると思います。近隣の国に日帰りでのぞきに行くとか考えたらもっといるかもしれないですが。あんまり外国語が通用しないらしいので不安要素高めです。首都の観光地を回っていくので、言葉よりむしろ、詐欺と盗難だけには気をつけないと。LCCしか使わないつもりだったんで、マレーシア航空がこの安さでナショナルエアーだと思いませんでした。ご飯出るんですね。昔の某CMのように「chicken or fish?」って聞かれました。ほんとなんだなーと一人で感心してました。CM通りに[fish only.]って言われなくてよかった。使い回しで出てきたグラスは少しチップしてましたが、気にしません。そして無事に着きイミグレ通過してちょっとしたハプニング!バーツを持ってなかったので、ATMからお金を下ろす時にひとけた見間違えるというミス。2000のつもりが20000下ろしてました。現金あんまり持たないためにカード持ってたのに意味なし。馬鹿か。無駄に大金持ちすぎてホテルに行くまでは相当びくびくしながら歩いてました。そのホテルまでモーターソイという名のバイクで2ケツ。これまた恐ろしい。客だから言うけど、キチガイみたいなルート選択にビビりっぱなし。車とトラックの隙間なんて当たり前。1車線の道で、センターライン上を走られた時には本当に命何個あっても足らんと思いました。この国も交通事情が良いわけではもちろんなく、何で事故が起きないのかと。そしてマレーシア以上に声を掛けられます。相当な人が入り乱れているから違う顔なら観光客と判断されてんだろうな。見た目で一発か。バイクの運賃は吹っかけられなかったが、お釣り持ってないって言ってパクられました。なんでやねん!

 

 

2011.2.23

 タイでは本当によくからまれます。そんなに体から不安そうな感じが出ているのかな?ガイドブックでよく見た詐欺の話をされました。いいところ教えてあげるといわれて教えてもらっていたのですが、最後のあたりから妙にテーラーで服を調えるようにとごり押し。面倒になると思ってさっさと切り上げました。ちゃんと読んでて良かった。今日はひたすら歩いていました。朝10時にホテル出て帰ってきて夜8時半。これだけ歩いて足が痛くないはずがない。しかもラスト一時間は迷ってホテルに帰れないかもという状況でした。結構楽しい時間だったんですがね!大きな通りまではなんとかたどり着き、地図広げて確認したら、わりとホテルが近かった。あーほんとよかった、と胸をなでおろし出発しようとした。その時に女性の声が後ろから。どこか分かりますか?なんて聞かれたのでここですよって地図見せてあげたら、ありがとうなんて言われました。ちょっと話を聞いてると行き先が同じ方向らしいのでそこまで同行することに。相手は二人組だったので3人でいくことに。相手はネイティブの方ですよ。聞き取れない。頑張って聞こえて意味分かっても返答がすっと出てこない。それでもたまに意志疎通できてました。一回飽きられてもういいよなんて言われたりしたけどくじけません。二人はイギリスの方で今は韓国の学生(留学生)とのこと。俺のことを日本人だと分かった瞬間、韓国のこと知ってるって矢継ぎ早にいろんなこと聞かれました。K-pop見とけばよかった。やけに韓国料理の店を探してたのでこのせいだとだいぶ話してわかりました。砲撃事件とかの政治、韓国へ抱く感情とかの話しを持ちかけられましたがディープすぎて反応できず…。さらっと微妙な問題に答えられるほどの英語力はまだないです。日本語でも窮屈な答えになるのに。そして俺の泊っているホテルの方が近かったのでそこでお別れ。その際に写真を3人で取ってお互いに声かけあってお別れしました。初めてあんな長丁場で英語のシャワー浴びてました。こんな経験めったにないから生かさないともったいない。全然話はできませんでしたが失敗しないと自分から言わないと成長できない。晩飯にホテル目の前の中華料理屋。着いた日からふかひれの文字に目を奪われていました。1500円でそれなりの大きさのを食べれました。初めての感想はとりあえずうまかった、うん。燕の巣も食べたいなーとか思ってみたり。チャイナタウンは混とんとしてて全体としてもそうかも。今日はお寺とかを中心に見てたんですが、都市をみてすぐ途上国の陰の部分がみえたりしたかと思えば、カフェ、マッサージ屋、ゲストハウスが並んでいたりとひとくくりにはいえない街なんです。

 

 

2011.224

 タイとマレーシアを比較して思ったこと。マレーシアの方がいろんなところの成長が進んでいる。無駄な客引きが少ないし、屋台の清潔感が高い。物価を比較してみると1日の生活費は特に変わらないし、生活水準にも金銭的には差を感じなかった。インフラは完全にマレーシアの圧勝。上下水道に道路に関しては特に感じた。コンセントの形がタイでは日本と一緒なので充電とか楽。今日は昨日行きそびれた寺院とカオサン通りに行ってみた。一つ目に見たところは日本との関わりも含めた歴史についても多くふれられていたためにとても勉強になった。説明書きは英、中、タイ語だったので必死で英語の文章読んでました。仏像の作り方をみて資料集とか思いだしてました。パーツごとに作るのは同じだが、ベースに油でコーティングするのは違う気がした。でも、その時代の技術全て込められてつくられているのは同じ。さらに面白かったのがタイのチャイナタウンがどうやってできたのかということ。金背で東南アジアが交易によって繁栄していた。中国はタイに目をつけて旧首都近くの運河の周りに交易人は定住を始める。タイは華人の優れた知識に注目し、優遇政策を進める。船旅は過酷を極めるものであったが、交易による利益と政策により莫大な資産が生まれた。蒸気船の発明により、世界の距離が縮まり頻繁に交易が行われる。多くの資産を確固たるものにしていく。現在の金行が多いのがこの通りだ。1番はじめにリスクをとって行動できたものはそれ相応のリターンが待っている。成功すれば。さらにビジネスのやり方だけ知っていてもだめなんだ。それを行動に移せなければ何の意味もない。早く、良く考えた上で実行しないといけない。と自分に言ってみる。あとカオサン通りに訪れてみたが、なんとなく合わない。露店を見たけど23店舗次には同じ店が並んでいる。十分すぎてもういい。日本人だからか、日本人がよく目につく。控えめのつもりかもしれないが、際立って目立つ。嫉妬しているのかわからないが、目立ってるのがなんとなくいらいらさせた。(特に女性。)本当に何でも売っているが、ギャグTシャツが多くて買おうかと思ったけど荷物が最初からぎりぎりなので買わないことに。安宿街通りのようなカオサン。ペナンの安宿街は適度に静かでいい感じだったからそれと比較してしまう。あとフィッシュスパやってみた!めちゃくちゃこそがしいけど、角質いっぱい食べてもらいました。ただ、ばしゃばしゃしてた隣の人がめっちゃ怒られてた。

 

 

2011.2.25

 新しいところに宿を取れました!よかった。静かできれいで広い。さらに前の宿よりだいぶ安い。それなら最初からこっちでよかった。近くに大型SCあるし、交通の便もいいし。だから何で最初からこっちにしなかったのか。今日の移動で利用したのが、地下鉄とBTSという鉄道。転落防止の柵が全駅にあるし、安全への配慮はちゃんとしてある。地下鉄では柵ではなく壁になってました。外国人でも使いやすい制度です。でも地下鉄に乗る際の入り口でのセキュリティチェックが少し面倒です。大きな荷物があるときは中を見せないといけないので。そして高架上を走るBTS.モノレールみたいです。タイの切符は5円玉みたいなコインです。それをタッチして入場退場です。出るときは投入口に入れてバイバイです。切符みたいに使い捨てじゃなくて、データ入力、消去を繰りかえすことで使いまわすことができる。なら、日本でもこんなやり方導入されないのかと思います。BTSではこれがカードで行われてます。こっちの方が今の日本では現実的な移行の選択肢だと思うのですが。今日は、ジム・トンプソンというタイシルクを世界に広めた人の生家へ。今は博物館もとい記念館のようになっています。こんなところで日本語ガイドが存在するなんて思わなかったけど。さらに強制だとはね…。でもガイドのお姉さん日本語習いたてという割にこちらの質問にさらっと答えてくれるし、わかりやすいからすごい楽しかった。おかれているものも面白かったけど、タイの昔から伝わる家そのものも面白い。外側の柱を少しずつ内側に傾けることで耐久性を上げているなんて。あと、シルクめっちゃ高い。タイでこんなに数字が並んでいるのを見たのは飛行機代くらいです。宿は3泊にしたので、そこでタイを終わりにして新たな地へ。LCC使っていろんなところにショートトリップするか、あとはマレー鉄道にも乗ってみたいんですよね。片道切符の動きやすさはいいです。自分の思うとおりに好きなタイミングで動けるのがいい。ただ手配とかはノリなので少し高つくけれど。次からは先に手配しないでぶっつけで乗り込んでみようかなーとも思ったり。LCCがどこに発着しているのかいまいち把握しきれないし。出発国のほうか到着国どちらがいいのかまだわからんし。だいぶ模索しながらやることになりそうです。

 

 

2011.2.26

 今日は土曜日だったんですね!人ごみに飲まれて気づきました。BTSのワンデイチケットを買ったので元取るくらいには乗り倒してみようと思います。とりあえず2路線しかないのですが、それの両端へ。そしたら、一つ目の端っこでウィークエンドマーケットやってることが発覚。道理で電車の人の量がおかしいのか。久しぶりにおしくらまんじゅうしているみたいな群衆の中に。そのマーケットも大体どこも似たような品揃えですが、でもなんか見たくなる。もちろんたかりのかたがたもいっぱいですよ?相手しなくていいのはわかってるのに見ちゃうジレンマ。今日は吐き気を覚えるような人がいましたが。そうなってしまったのか、そうしたのかなんて知る由もありませんが、情に付け込むしかないのかなと。そんなの詐欺師となんら変わりない。いなくなることはありえないですが、なぜそうなってしまうのかということは考える余地があると思います。観光地ばかりいってるのにタイでは見なかったのでいないのかと思ってた矢先でした。格差が生まれるのはしょうがないことだから、差をつけられた人たちをどう救うのか術を考えないと。日本ではそれがよすぎて生活保護のほうがいい暮らしだったり。さらにケータイ売ってるのはじめてみました。タイで。マレーシアではそれこそ売ってないところがなかったので東南アジア売ってるのが当たり前だと感じてました。形式は相変わらず好きなものうってますけど。SIMフリーだからこそですよね。

この海外旅行はただの旅行。得ているとか自分見つけるとかくさいこと考えてた自分が気持ち悪い。ただ知らないことばかりの国に飛び込んで何もかも新鮮な空間にいるのはとても楽しい!生活文化には多少触れているかもしれないけど、中までちゃんと覗くのは難しい。もっともっと情報を得て、知識にして考えていかないといけない。さらにネガティブな自分を直視して受けいれいれてあげないとね。書くことで意識して、それを少しずつ普段の気持ちに入るように習慣化していく。そしたら自然と違う自分になれてるかな。しょうもない自分の殻を打ち破れるほどダイナミックに動かないと、それってすっごいおもしろそう。とりあえずやってみる。それが今一番大事。

 

 

2011.2.27

 次の目的地はシンガポールに決定!バンコクからの飛行機だと高いのでブルネイは保留に。まだ行ってない国を経由してマレーシアに帰ってこようと思います。今のところ一週間いる予定。ほんとに飛行機の手配しかしてないので、最悪その日に脱出できます。現地でのノリに自分で期待しておきます。そういうわけで明日の出発早いので早く寝ます。時差の関係もあってフライトは3時間。時刻どおりにつくはずもないのでどうなるか・・・。とりあえずマーライオンでがっかりするのは確定してます。国自体が大きくないので見るところ少ないのかな?まあ臨機応変に。バックパッカーの人たちはどうやってお土産買ってるんですかね。かばんに入る余地はもとからそんなないし、送るにしてもまとまった数を一箇所で買わないとしんどい。郵便局からのやり方はよくわからんし、航空便は早いけど高い、船便は安いけど遅い。補完的なので困る。持ち物もっと少なくてよかったな。普段の生活では物であふれているけど、今持ち歩いている量でぜんぜん暮らしていける。もっと人と絡んでいかなくちゃとも思ってみたり。とりあえず話しかけてみてコミュニケーションとれたらもっとおもろいなー。世界の人々のあらゆるいろんな感性にふれてみたいのです。今日は繁華街の露店をひやかしに。露店とはいってもデパートの中ですが。相変わらずのパチモン祭り。この量はいったいどこで生産されているのか。あとなんでかTシャツではセブンのロゴが人気。あんなのまったくかっこいいとは思わないのだけど人気なのかな。物価安い東南アジアでも割りと散財してる気がします。次のときの懸念材料です…。やりたいことを現地でみつけて突発的にやるとすればお金に余裕ないとしんどいなー。バイトやるしかないな。今回の旅は次へのモチベーションになってるはず!首をいろんなところに突っ込むのはおもしろい!

 

 

2011.2.28

 気がつけば2週間過ぎてました。それだけ毎日何とか必死にやってたんだと思います。体感ではもっと短いように思えました。シンガポールのLCCタイガーエアウェイズを利用してシンガポールへ。国際便でLCCじゃないマレーシア航空より高いのは疑問だけど(利用路線が違う)。機内で、イミグレ用のカードもらえなくてひやひやしましたが忘れられていただけでした。客室乗務員さんにさらっと声をかけて大丈夫。もうこれくらいじゃきにしない。むしろ一発でわかってもらえてテンションあがりました。初日の声のかけられなさ、萎え方を考えれば進歩してます。毎日いやでも成長していくしかない状況だから。でもまだうまく伝えられる自信がないので積極的にとまではいかないです。

こんなところで2週間のまとめ

飛行場で朝日をみながら歩いていたのはとても気持ちよかった。まあ初日楽しかったのはそこまででしたけど。言葉がなかなか出てこない。いつだまされてもおかしくない状況だった。「これ乗りな」「ここがいいよ」とかにホイホイついていってよくだまされなかったなと思います。心細すぎてそういうのについていかないといけないほど弱ってましたからね。よう下痢だけですんだとおもいます。(おなかの冷やしすぎもある)そして屋台の飯が安いし、うまい。辛いのにあたらなかったらぜんぜんいい。さらに果物がうまい。すごい量なのに異常に安い。何回食ったかわかりません。いつも盗難にびくびくしてました。いつもお金にしか意識いかなかったり、後ろから何かに抜かれるときは常に怯えてました。後余りにも話せなかったので、一応持ってきてた英語学習スタート。某マニュアル途中でほったらかしてしたのでそれの続き。フレーズを覚えていたのですが、使えるタイミングがわかるようになって来ました。お金は無計画に使いすぎているので少し自重します。下の限界も一応把握したい。

こうやって世界に飛び出して日本を外から比較してみた上で日本で行動を起こすのは大事。つかりきっていておかしいのに気づかないこともたくさんあるだろうし。自分の国を愛しているならよくするための考えの一つや二つは持っていないとだめだろう。小さくても一歩前に踏み出すことを決してやめてはいけないと思う。たとえそれが前じゃなくてもいいと思う。一番恐れるべきはとどまる事。そしてひっそりと衰退していく。

振り返りでもなんでもなくなったところで今日の感想。

なんにもない。今日見たところでお勧めできるところがまったくない。日本と同じぐらいの物価だ。安宿ないから宿泊どこにしようかめっちゃ時間使った。一泊6000円とかきつい。もう目標のマーライオンでがっかりしたのでやることなくなりました。ちょっとしたら速攻で陸路使ってマレーシアに戻ります。南部の世界遺産のある海峡の町、マラッカにでも行こうと思う。今まで訪れた町は歩いているだけで楽しかったのにここはそこまで…。特有の雰囲気も感じられなかったし。丸の内の隣にすぐ田舎という不自然なかんじもいやでって…悪いことしか書いてない。ここでは貧乏旅行ではなく、リッチに行くべきところなんでしょう。観光立国しているイメージだったのですが、それよりは金融の街といった感じです。ここら辺で働いている人たち特にリッチな方々はどこで生活してんだろうか?そんないい暮らしできるところ見当たらないんですけど。

 

 

2011.3.1

朝から残念な気持ち。洗濯物が乾いてない。これはそうなると思っていたからしょうがないって割り切れたけど、朝飯がやばい。これが6000円の中に含まれていなかったらコンビニで買ったほうがましだった。蓋してある料理の中から何で虫がわいてるの?一瞬で食欲なくなりました。早めに脱出すべきなのかな。低所得者がふらっと来るところでない感じです。自分でコントロールできないところで負のスパイラルが発生です。旅行会社で脱出法聞いてもなんかうまくいかずたらいまわし。一応バスの予約はできたけど、ほんとうにとれてんのかなー?チケットの発券が乗車時らしいので不安しかない。乗れなかったらまたこの国にいなきゃいけないのかと思うと…。どうしようもないのでさっさと切り替えて前を向くことにします。気分変えて、まあこんなときもあるさってことで!なんだかんだチャイナタウンはそこそこ。ここで食べたジャージャー麺とギョーザはうまかった。この旅でもトップクラス。それでも早くでたい気持ちは変わりませんが。わりと繁華街らしいところを回ったはずなのに、いまいちな感じです。まぁちゃんとお金持ってからくることにします。全体的に中途半端です。観光で来るのはいいやって思えます。本人的にはめずらしいほど長めのイライラ。小さなトラブルが続くのは当たり前。わかってるからこそ、それを楽しむくらいでいかないといけないのに。まだ来るべきタイミングじゃなかったってこと。なんか見つけられないかな。いやあ、悪いことしか頭に廻らない…残念でしたっていうことだね。

 

 

 

2011.32

 とりあえず言わせてくれ「セーーーーーフ!!!」。今回はガチ寝坊するところでした。1回目の目覚まし気付かなかったということに気づいた時にはだいぶひやひやしました。疲れてます。ということで移動後向こうではゆっくりすることに。おしゃれなところで頭の中の整理でもしておこうと思います。今日はちゃんとわかんないこと聞くことができました。いまいち伝わっていないみたいですけどなんとか聞けた。挨拶もしたし、返してもらえてよかった!そして今回初の陸路入国。日本じゃ絶対に味わえないです。無事出国できてほっとした。しかし、マレーシア側のイミグレを通過後にバスの運転手に激しく怒られました。なぜなら、荷物検査があるのにもかかわらずしれっと手荷物のみで通過したから。俺のメインのバッグは初めて検査もされず、X線も浴びないで国境超えました。何も言われなかったからそれでいいのかと思ったのでつい。シンガポール・マレーシア間を結ぶコーズウェイという橋からは大きな魚の影を見れました。魚群の方が正しいか。そして目的地マラッカには昼過ぎに到着。困った時のマックをおなかに入れて、宿探し。125RMのゲストハウスに。初めて一泊千円きれた。ちなみに650円くらいです。ちょいちょいお金を使いすぎる場面が多かったのでこれぐらいでちょうどいい。試行錯誤ばっかりだから無駄な買い物とか、オプションとかもあったしね。今後の道のり考えてたらマレーシアの出入国スタンプ量が4回分になりそう。さすがに疑われだすのかな―?まぁいいや。とりあえずこれで最終的なものが決定したから気持ちがだいぶ楽に。ゴールも見えてきてるからかな?最後にお土産買ったり、東京からの飛行機と考えたらまだ出費は続きそうですが。

あんなにビクビクしていた日々は昔のこと。今は伝わらなくても屈しないでチャレンジできます。成長してんな、自分。心はだいぶすり減ってるかもですが、なんとかつながってますね。文化に慣れ親しむまでの余裕はないですが…。

 

 

 

2011.33

 今の部屋は窓が上すぎるので、日が入らないということで朝でも真っ暗。朝なのかわからないけど起きたら9時。寝坊したくなかったので良かった。さくっと食べるつもりで入ったチキンライスのお店のご飯のうまさに感動。この旅でこんなおいしいものに当たるとは!今日は昨日時間の都合で見れなかった博物館に。マラッカの歴史をたどってきました。英語の説明に四苦八苦。なんとか全体のストーリーだけは拾ってきました。頭がパンクしそうだったのでチャイナタウンにあったカフェで一休み。足が疲れていたのでちょっとゆっくりするつもりが突然のスコールで雨宿り。せっかくなのでコーヒー飲みながらのんびり。もうひとりいたら楽しくこの時間を過ごせんたんだろうけどあいにく一人だし、誘うほどの勇気も持ってないので却下。それでも絵になってると信じて読書タイムに。正直体のいろんなところが痛くて元気いっぱいに動き回れるほどの体力もないけど、市街地に見るべきところや、世界遺産が集中しているので何とかそれだけでも回りたいと思ってます。今、御当地らしきコーヒーマラッカコーヒー飲んでます。わりとにがすぎないコーヒーで飲みやすい。苦み走るほどのが良い人には向かないです。ツアーとかだったらこんな天気でも強制的に歩かされたり、バスにさっと乗せられたりかもしれないですが、ゆったりとカフェで過ごすなんて優雅な過ごし方が簡単にできます。自主性が強いからこそうまーくセルフコントロールしながらいかないと。特にすることないので、時間の流れが本当にゆっくり感じられる。いろんなところのぞいてひと段落してもまだ30分しか経っていなかったり、まだこんな時間か〜って思うこともよくあります。最初は本当にそれが辛かった。まだホテル帰っちゃだめだ、まだ駄目だ。とか真剣に考えてました。今はその時間を楽しんで使えるようになりました。さらに昨日の夜はゲストハウス屋上でハンモック初体験!めっちゃテンションあがった!のんびりハンモックに揺られるとかなんかかっこいいとか思ってたのが実現できた。この旅のあいだ暇すぎて意識的に自分と向き合うというか自問自答する時間が増えた。こんなこと絶対にやってなかった。日本なら周りからの刺激がありすぎて自分と面向かうなんてしなかった。自分の成長のためには外部からも影響あるけど、まず自分変わらないといけないなー。毎日少しづつ変わって何年後にか大きく変わってればいい。自分の偏見に自分で疑問を突き付けることができたらもっとおもしろい考え方できるかなーとか考えてました。

―閑話休題―さて、毎日淡々と歩くのがつらくなってきた。携帯の万歩計機能見たら、毎日平均二〇〇〇〇歩歩いてました。今日はお休みの日と決めた日でも一〇〇〇〇越え。無駄に健康的な旅です。お菓子とかも食べてないしね。

旅の間いろんな観光客を見るんですが、一眼レフの所持率が高い。見た感じ一眼レフ持っている人の方が多い印象です。みんなちょっぴりこだわるようになってるのかな?にほんじゃまだまだデジカメはの方が多いと思うけど、世界はそうなのかとか思ったり。

 

 

2011.34

 いやーハンモック気持ちいいので少しいすぎましたね…。たった30分で10か所持っていかれました。何にって?蚊ってやつです。気が付いたら足がめっちゃかゆかゆです。それでも一晩寝たら治るので寝るまでの我慢なのですが。今日は起きたら昼。完全に寝坊しました。なので朝昼兼用の食事に。そのご飯がまたうまい!点心食ったのですが、肉汁あふれる角煮まん。あふれすぎて困るくらいでしたが、うまいし、それ以外も絶品。自分で見て選べる点もポイント高い。このあたりの店員のやる気のなさに衝撃です。こっちがレジで商品持って呼んでるのにしかとをきめてのんきにみんなでマックのポテト食ってやがる。客商売やる気あんのかって感じです。相変わらずの炎天下なのですが、日陰に入れば意外と涼しい。風もちゃんと通るので気持ちいい。これが日本の本州とかだと気持ち悪いべたつく風になる。昨日のハンモックタイムにぼんやり考えていたのが、何かするための方法だけ考えすぎてるな自分。物事を効率よくやりたいのはわかるけど、その方法を考えすぎて、手段が目的になってる。やりたいこととは違うとこの知識が増えている。それって何もしてないってことじゃないの?現実見たらその場でただ突っ立っているだけじゃないの?なりたい自分を思い浮かべてその姿への近道探すのはいいけどそれだけやってもね。ときどき自分の心の中を整理して、本当にやりたいことを仕分けする作業を時々やっとこうと思う。英語なんて今は毎日実践の日々。信じられないかもしれないけど、How are you?が聞き取れない。マレーシアだということを差し引いてもそんなもん。毎日強制的に成長させられてます。そうしないと意志疎通できない。あと、マレーシアとかでたまに裏起毛の服とか、ダウンジャケット見るけど、こんなの着るタイミング国内じゃ絶対ないだろ!海外旅行いくにしても先進国の時くらいだろ!富裕層にしか売れなさそうなのに良く並んでる。需要がちょっとしか見当たらないのに量が比例してない。

さらに金銭感覚がだいぶ途上国に侵されてきました。特に1日の食費が日本円で900円いくと使いすぎたなあって思ったり、1食260円超えることに抵抗あったり。こんな感じで日本に帰ったらご飯なんて食べられなくなると思うんだけど、改めて日本の物価の高さに嫌気がさした。飛行機とかも日本じゃ絶対にない金額が当たり前。国際便でもAirdoの本気出したところで勝てないし。

日本帰ったら何しようかな―?あんまり就活とかしたくないな。いっそ自分が雇う側になるっていう新しい発想で逃れるという選択肢もつくり出したいなー。春。

 今日こそはと思っていたマラッカ海峡に落ちる夕日を拝むことに。セントポール教会というのがある小高い丘の上から見ることに。夕日のだいたいの時間は昨日ゲストハウスの人とかに聞いておいたから30分前くらいからぼんやりと眺めることに。じわじわと空が赤らんでくるのを柵に腰掛けながら目に焼き付けてました。少し雲が多かったので出たり入ったりしてましたが、それによって雲の影から漏れ出す柔らかい光にうっとりしてた。本当に強くなったり弱くなったりのコントラストがきれいだった。呼吸しているように断続的につづく。自然から一杯エネルギーもらえました。この旅で山に消えていくのと、水平線に沈むタイプ両方見れた!マラッカ最後の日にいいもの見れてよかった。きれいに並ぶ昔の建築の残りの赤い屋根。その街並みに夕焼けがきれいに調和していた。

最後に教えてもらった素敵な一文で今日のは御終い!

Today is the first day that the rest of your life. この意識持って生きてこう!

 

 

2011.3.5

 ということでKLに帰ってきました。この日はいつもどおりに起きて英語の勉強をいつもどおりにして、出発の準備。このゲストハウスのホストのお二人は本当に優しかった。とても気さくで俺の拙い英語でもちゃんと耳を傾けてくれました。笑顔も素敵。最後に写真を撮ろうかと思ったんですが寝起きっぽかったので失礼かと思い自粛することに。あんな素敵な笑顔忘れられないですけど。今回の移動手段はまたもバス。前回クアラルンプールを出るときに使わなかった知らないバスステーションについてひやひやしたけど落ち着いて電車の路線を確認して無事に繁華街へ。今回は一泊50Rmのとこに2泊です。昼過ぎに向こうを出て宿決めて荷物を置けたのが16時。これからどうしようかな?と思っていた矢先にスコールという名の悪魔が外で暴れてたので部屋でゆっくり。雨の中ではしゃいでもいいけど帰る日がぼちぼち近づいているのに体調崩したらばかみたいなので無理はしない方針で。2週間ぶりにKLにもどってきたわけですが最初に来た時の記憶がまだ残ってました。宿の決め方をまじめにしないとそろそろ危ないかなとも思ったり。ノリに任せてはずれをまだ引いていない自分にびっくりしてます。今回の宿決めでは態度の悪いやつにあたりっぱなし。話しかけても音楽に夢中で相手にしてくれなかった(もちろん視界にいる)とか、とりあえず部屋はここでいいよなと見る前から金を求めたり。やっぱりなめられてるな俺。それでもだいぶましに人とコミュニケーションとれるようになったと思います。最初はせっかく話しかけてもらっても無視してたし。立派になってます。ただ慣れてきたからこそ、うまく会話できないことがストレスになってきました。まだどの能力もイマイチだから俺が話しかけても、俺で切るという嫌な感じの会話になります。もっともっと世界のいろんな人々と話したいのに。世界の滑らない話とか聞いてみたいし、考え方に感化されるかもしれない。とりあえず今日は雨降りっぱなしなので早く寝ることに。体力をこの辺でうまく戻しながらいきたいです。

 

 

2011.3.6

 昨日だけ海外iモード解禁しました。部屋でネット的なことしたくて我慢できなくて1480円でもいいやって感じでやっちゃった。なにやら日本では大学の二次試験の問題が流出しているとかなんとか。入試制度の限界がやっと出てきたのかなーぐらいに思いました。まさか知恵袋でお願いするとは思いませんでしたが、直でメールとかだったらばれてなかったんじゃないか?今日見たので初報にさかのぼる途中で分かるマスコミのいい加減さ。見てる間だけで二転三転。もはや紙と電波の無駄遣いにしか見えなくなりました。そんなことよりおれのからだに大事件が!!!!体にできものらしきものが大量発生。めちゃくちゃ蚊に食われるところだから寝れば治るかなーと思っていたら、悪化して夜中に目を覚ますという悪夢。目測で60か所以上はれた状態。ちいさなものからおおきなものまで…ヤンマーのCMか!(ローカルネタです)手の甲は星座が描かれたように腫れてるし、かかとの周りは重なり合いすぎてぐちゃぐちゃだけど全部かゆい。ついに体に異変をきたしか?しかも中から。最悪としか思えない。さらに一箇所掻くと全部やりたくなる。本気でがまんしかない。寝てるときには無意識にやってたのかところどころ出血してました。見た目的には相当グロテスクな状態になっているので早くひいてほしいです。今日は水族館に行ってみた!一日分の食費を出してでもいく価値があるのか入り口でだいぶ悩みましたが、脳内せっかくだから派が勝利してみることに。国際学生証の力で安くなったけどそれでも悶々としてました。中身的には4分の1くらい昆虫、爬虫類が展示されててびっくり。蝶とかは美しかったのですが、まさかゴキブリが展示されているとは…あいつには展示されるほどの価値があるのか?と思いつつもまじまじと見たり。さすがに得意なわけもないので結構恐る恐る見てました。あと、タランチュラからは何か風格のようなものを感じました。電気ナマズみたり、ちっさいオニイトマキエイ(通称マンタ)みたいなやつもいたりしてテンションも上がる。あの水族館のガラスってすごい。あんだけカーブしてるし、ある程度厚さないと耐久が心配。その対策してると思うのに透明。前テレビでその技術を見ていてそれ以来初めて見たのでほれぼれしてました。特にすごいのだとつなぎ目が見えないとか。そういえば久しぶりに温かいシャワーでした今日。一つ前は水オンリーだったので給湯機に感動してました。ひねったらお湯出る日本って素晴らしい。日本における格差なんてかわいいものだと思えてきます。こんなインフラが高水準な国絶対ない。

それからこの発疹をホストのおばちゃんに訴えに。部屋変えてくれってお願いしたら、うちの宿ではありえない。見たことないから絶対違うって。俺の宿歴を告白したら間違いなく一つ前のところだと断言。そしてあまりにもおれの体がひどかったので、クリームぬってもらえました。おばちゃんに全身くまなくぬってもらうことになって、おばちゃん調べによると全身トータル200近いと。どこでやられたにしろふざけんな。それでも、受け付けの人が優しくて良かった。この薬売ってる薬局まで教えてもらいました。

 

次ページ下ネタ注意 読みたくない人は飛ばして下さい

美人局にあいそうでひやひやしたというお話。

 

あいかわらず体は疲労感に満ち溢れていたのでまたまたマッサージでもされに行くことに。何件か見た後テキトーに決めたところへ。ここが最初のミス。

1時間コースお願いしたらさっそくパンツだけになれと。そしてうつぶせでマッサージ。その間ずっとセクハラ言葉攻め。「女の子と寝たことないの?」とか「好きなやり方は?」とか。しまいには「抜いてあげようか?」までしかも動作付きでやさしく誘われましたが丁重にお断り。相手がなぜか食い下がってくるのでこちらも負けじと。誘惑に負けてこの後面倒になると思い必死。

次に仰向けになるときには全裸にタオル。さすがに恥ずかしすぎる。それでもお姉さんは見慣れてるから大丈夫とか、シャイねとかフォローにもならないこと言ってくるのでさすがにイライラ。シカトし始めたらおねえさんもさすがにチャンスがないと思ったのかテンションが下がり始め淡々とやってくれました。(ただお姉さんの服装がセクシーすぎてテントができそうになっていたのは内緒)

無事に出てこれて良かった。最初の方で心が闇に食われてたらもしかしてAIDSうつるとか笑えない状況だったかもしれません。

でもちょっと…いやだめだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.3.7

 体全身激かゆ生活2日目。心なしか昨日よりもさらに腫れている場所が増加している気がします。こいつら蚊のやつと違って本当に引く気配がみじんも感じられない。マラッカのやつが今更暴れ出しているのか、この宿でやられたか。とりあえずおばちゃんを信じたいというもはや希望的すぎる観測。1分くらいの会話であんなにnever使われるとは思いませんでした。よっぽど自信があるのか,そりゃあたりまえか。今までこんなことになったことないから、潜伏期間とかあるのか、完治までの目安とかさっぱり。先の見えない状態ほど怖いものはない。ただ一つ今できることはかきむしらないこと。血が出るほどかきむしったらすごい気持ちいいんだろうなーとか思うだけでやめておく。後悔しか見えないので。宿に他にこの被害を訴えている人がいないので俺が持ち込んだ説が有力ですね。まさかこんなことになるとは。言葉くらい一生懸命話せば何とかなるけど、こればっかりは…。別の意味で早く帰りたくなってきました。見る人をもれなくドン引きさせる自信がありますこの体。漫画とかだったらこの醜い体を代償にしてパワーアップできそう。今得ているのは恥ずかしさと痒さのマイナス要素のみ。今日はもう様子みるしかない。ケータイもガイドも使わないと思ってたので部屋に放置してきちゃったので手っ取り早く気をそらす方法もない。こんなときに診てもらうほどのバイタリティーがあれば。飛びこみで大丈夫かとかわかんないし。自分の体をみて鳥肌が立つというわけのわからん展開にこの二日間めっちゃ発生してます。せめて頭数が減ってくれないと。こいつのせいで夜もろくに眠れず、今日は1時間ごとに起きることに。起きるたびに何処からか勝手に血が流れてます。肉体的にも精神的にもというダブルでやられてます。最後の一週間にとんでもない罠が待ってました。意地でもアクティブに楽しく過ごそうと思っていたのですが、これでは無理。これを書いてる間も掻きたくてうずうず。寝るにしてもそれはそれで無意識で掻いちゃうからあまり寝たくなかったり。原因が分からない以上どうしようもできないしただただ祈るばかりです。

 

 

2011.3.8

 当然続いてまあす。体全身激かゆ生活三日目。人間の痒さの感覚って麻痺しないんですね。ちゃんとこの部分がかゆいって思えます。動きが止まると全身からこの痒さが襲いかかってきます。日本帰ったらとりあえず皮膚科に行こうと思います。今日はペトロナスツインタワーというとこの展望台の入場券をゲットするために6時に起きようと思ったのですが、目が覚めて携帯見たら830分。昨日はだいぶ早く寝たのに…。相当の疲労感が体にはあるようです。しょうがないのでいつも通りに、英語のトレーニングしてからちかくの屋台で朝飯。そしてなんとなくチャイナタウンにいってみることに。序盤の感動を忘れてたぞ屋台のフルーツ。マンゴー半分とかパイナップルとか30円で食えます。おいしい、みずみずしい、あまい、ヤバい。本当にこんな値段でこんなにおいしいもの食べれていいのかって感じです。どこで食べても飲んでもフルーツに外れがないし。常夏恐るべし。チャイナタウンで見るものと言えばもちろんブランド品。もれなく税関にひっかかるタイプですけど。どこからあんなに発生するのか分からないけどびっくりするほど目白押し。カフェでのんびりしてる間にいきかう人々を見るだけでもおもしろい。人種からなにからあらゆる点で違う人たちが流れています。単一で暮らしてる日本という国って特異な存在だなと改めて思う。こんなにミックスされているのって東京くらいじゃないか?

 

突然今年の目標こーなー

 

文章うまくなりたい!→ついったーでいっぱいつぶやく

           時々の長文はブログに思いっきり書いて見よう!

知識ほしい!→本一杯読む。最低月1冊 できたらたくさん

 

海外ではだまっていても外からの刺激はすべて新鮮なもの。しかも強い。慣れ切ってあまり感じなくなった日本でも同じくらいの刺激を拾えるかな?だからって受け手のみに回るつもりはない。受け手は楽だけどそれでいいの?楽だからってそれに甘んじるの?そんな風になりたくないから少しずつ変わっていこう。目標が下方修正されてもいいじゃない。それでも目標に向かってやれているのだから。目標ごとなくなるのを恐れるべき。毎日積み重ねるからこそ、目標が消えないし思わぬ結果が得られるかもね。

 

 

2011.3.9

 なぜか昨日は全く寝付けなかった。4時ごろ瞼さんがダブル結婚して力尽きたけど6時の目覚ましで起きる。何やってんだおれ。今日はまた移動だから早く起きなくちゃいけなかったのに。これは次のホテルで爆睡フラグがたちました。バス使えたら安上がりだなーなんて思って乗ったら予定の1時間以上早くついてどうしよう。お金は浮いたから文句はないけど。マレーシアのLCC用ターミナルは本当に簡素。という意味で無駄がない。お土産もセキュリティチェック後にしかほぼなく、荷物増えないようになってる。そしてこの旅4カ国めのブルネイに突入!最初の感想はなんもねえ、ブルネイ。別に期待してるわけではなかったけど、裏切られました。下の方に。まさかTAXI待ちをする羽目になるとは思わなかった。他に選択肢がないから、使おうと思ってたのに次のタクシー来るまで30分まちとかバスか!まあ観光向けの国じゃないからな。タクシーにはメーターがなく完全に定額制。何処から何処へでお金決まってます。便利だしだまされないからまあいいか。なにより危険を感じない運転を久しぶりにされました。安心。ホテルについて俺のチェックイン業務をしていただいてる間に2回もブレーカーが落ちるハプニング。これは俺のせいとしか思えない。そして大丈夫かこのホテル、結構高いのに。周りの電気が消えるのがはやい。24時間やってるようなところは周りになく、近くのスーパーも22時まで。強制的に規則正しい生活になりそうです。ここらへんイスラムの国ばかりなので日本戻ったときにだれも頭にバティックつけてないとか女性の露出率たけーとか、マスジドジャメないんだとか気になるようになるかも。ここらの人たちの生活の中心にあるのは宗教。モスクから歌が流れることにもう違和感は感じなくなったし、宗教のやり方にあわせてオフィスアワーも設定されてる。だいぶ異文化をすんなり受け入れるようになれました。それでも手で食べるのはやらないけど。あと、ベジタリアン用のお店がめっちゃ多いし、お店の肉と言えば取りが当たり前。ちゃんと宗教的にひっかかりそうなものは明記してあります。お国柄です。英語の方は相変わらず。むしろ嘘つくのが上手になってきました。聞こえてること3割くらいしかわかってないのにOKOKとか言っちゃって何とかなると考えちゃう。せめてもう一回聴けばいいのにしない。こんなことしてても苦しむのはお前だよと誰か諭してください。

 

 

2011.310

 なぜさくっと朝飯を食べることができないのか←話をちゃんと聞かなかったお前が悪い。さっそく昨日のいい加減さのカウンターもらいました。すぐにちゃんと聞いたので解決しましたけど朝飯しょぼい。悲しくなるレベル。泊っているホテルの周りは本当に何もなくたまたま見つけたバス停でボーっとしていました。そこで23分ほどガイドを眺めていたら、どこからか声が。見上げたらそこには1台の車がいて「しない行くなら乗りなよ?」と言われて何も考えないで車内へ。本当に中心部のバスターミナルへ行けました、もとい連れて行ってもらえました。いい人たちでよかった。乗ってすぐにこれって拉致されるんじゃないかと遅すぎる心配。土地勘もなさすぎたからどこにいるのかもわからなかったし。それでも無事に送っていただけて道路しかない郊外だったからほんとに助かった。オールドモスクというのを拝んでからブルネイの歴史を無料で拝見してきました。ブルネイ国王への贈り物のレベルが高い。それも1つ1つ。当たり前と言われればそれまでなのですが、一国のトップからの様々な贈り物。王宮を金を使って再現したり、聖火棒をモチーフにしたものもあった。従業員のだらけ方はいつもどおり。なんかもうむしろほっとする。そのあとは水上集落ってどんなのかなっと思って川岸に。その時にちょうど岸辺にいた親父に執拗に誘われ成り行きでボートで案内してもらうことに。よくもまあこんなところに家立てたなって感じです。学校から警察署、消防署もあるし、さらにはガソリンスタンドまで。生活に不自由はなさそうな状態です。買い物は陸地に上がればすぐ目の前。で、このあたり見たら終わりかと思ったら、何もない方向に爆走を始める親父。船の見た目にはおよそふさわしくないエンジンを積んでいるのであり得ないスピード感で疾走してます。全身でものすごい風を浴びることに。どんどんと奥の森(マングローブ)へ。初めて生でマングローブ見たし触った。本当に水から生えている様子に感心しました。水の中からすっとそびえたっていて、いろんな上の枝からも養分を求めて下に向かって伸びている。触っても普通の木と変わらない感じ。どうやって成長できているのかな?でもこのためだけかと思ってたらさらにその中へ。おもむろに船を止め、おっちゃんがたちあがり何かよくわからん音を出している。後で聞いて分かったんですがそこに暮らしているテングザルという生き物の声真似をしていたそうな。みせてあげようとしてくれていたみたいです。最初の場所ではかろうじて動いているのが分かる程度でしたが、次のところでめちゃくちゃ至近距離で見れました。ありがとうおっちゃん!かわいい。こいつらマンゴーばっかり食うとかどんなセレブよ。というところで帰ってきたらぼられました。ガイドに書いてある相場の3倍吹っかけられました。料金交渉してからのらなかった自分がわるいということでしぶしぶ払うことに。もう2度とこんなことしない。最後の感謝の笑顔が悪意しか感じられなかった。さらにバスでの帰り方が分からずタクシー探しても、市内にいないという非常事態。野宿の可能性も頭よぎったけど、近くのホテルでよんでもらえばいいとやっと気づく。やさしいドアマンのおかげで無事帰れたー。でもこのせいで現金無くなっちゃった。

 

 

113.2011

 なんやかんやであと2日。最後はあっという間でここまで来たな~という思い。明日明後日は時間的に観光できないので今日が実質最後の自由日。それでもブルネイの見どころは昨日だいたい見終わっているという展開。今日を一言で表すならちんたら。何をするわけでもなく街に向かい、散歩しながら風景を楽しんで、タクシーも歩行者も見かけないこの国どうなってんだと突っ込んだり、やっぱり不思議な水上集落に心ひかれたり。そして、モスクがめっちゃある。コンビニとかろくに見つけられなかったのに、モスクは勝手に目に入ってくるし、6個くらいあった。24時間で営業するまでもないのかこの国では。今までの拠点の近くには必ずと言っていいほどセブンイレブンがありました。セブンはどれだけ世界に展開しているのかとびっくり。各国で品ぞろえが違ったんでのぞくのも楽しみでしたがそれさえもできない。さらに間食もよりしなくなる。

外食しかしてなくても健康体になっているんじゃないかとも思い始めるほど健康的な生活してます。そのまえに生活リズムが少し遅めに刻まれているせいで、間食をつまむほどおなかがすいている時間がないのもあるけど。ふつ―に散歩してたら目の前のモスクからぞろぞろ人が一斉にでてきて何事かと思えば今日は金曜日でした。お昼はお祈りの時間なんですね。宗教の拘束力というかなんというかはすげえ。これほどの規模の人を簡単に操って見せる。これの度が過ぎて、暴力によって解決しようとするのが過激派ってやつ?このような大きな力を持った社会的背景とかにほんとに無知だな自分。いろいろ調べないと。関心あったらとりあえず首突っ込んでみることもおもしろそうやん。

 

 

123.2011

何か大変だぞ日本。まさかの世界5位レベルの地震がこのタイミングで起きるのか。ユーストリームとかで状況をちらっと見ましたが、東日本ほぼ全域揺れていたみたいで…。羽田空港も昨日は夜9時まで動かなかったらしく、日本に帰ることができるのかものすごい不安になってきた。帰れませ~んなんて笑えない。さらに会う人会う人に心配されました。俺が日本人だと分かるとお前の家とか家族と大丈夫なのか?と。俺の家も家族も被害地から遠いから大丈夫と言っておきました。ブルネイの新聞でも大きく取り上げられていました。細かい情報を把握してないのでどんな状況になっているのかわかりませんが、被害が少なく済むことを祈るばかり。一番のどでかいアクシデントがここで発生するとは…。Twitterで情報ずっと見てました。みんなどんな状況にあるのか、どうすべきかの情報であふれてました。不特定多数に広がるネットというメディアの本気を海外から見ることになるとは。飛行場では手荷物の重さ超過分の金払っているのにもう一回払いそうになるというトラブル。カウンターの人に訴えて事なきを得ました。なんで搭乗直前でそんなこと言ってくるのか、もっと先にいえよせめて。飛行機に乗ったら乗ったで、座席のたらいまわし事件。まず俺の搭乗券通りの座席に行ったらなぜか既に先客が。いた人は団体ツアーの人らしく、私のところにいって下さいと。分かりましたと言ってそこにいったらまた先客が。いやいやなんでやねん。その人が私ここなのでと新しい座席を言えばそこも埋まってるもはやギャグか。みんなほぼ登場し終わったので適当に空いたところに座ることに。座れてよかったけどただただ呆れてました。かのマザーテレサのような寛容な心で受け止めておこう。

良く考えたら俺マレー語圏にだいぶいたのにまったく使いこなせてない。英語だけで苦しんでたし、英語が通じちゃうから覚える気全くなくなってた。挨拶くらいは覚えろよって感じですけど。

 

 

133.2011

 ということで、この課題を兼ねた一か月放浪記も本日終了のはずでしたが、変えることができるのかは予断を許さない状況です。はたしてエアアジアは羽田に向かって飛んでくれるのか。掲示板や公式発表によれば大丈夫そうです。空港で連泊する可能性も浮上してます。電気があんまりなくて東京の電車がいまいち動いてないとか。羽田で出るの遅れたら終わりですね。ところでこのLCC専用ターミナル全く眠らない。一番最後の便は120分くらい。そこから5時には最初の便が飛ぶ。国際線が多いのでチェックインが早いから、人が本当にいなくなる時間は少ない。やむを得ずマックで夜を明かすことになりましたが、人の回転率にびっくり。明け方まで粘ったのでだいぶイライラされてるかと思いましたが。今の状況を常に把握してたくてずっとネットで確認してました。今日の発生時刻には生存ラインと呼ばれる72時間が過ぎるのでそれまでに多くの人の命が救われることを願っています。

無事に飛行機に搭乗することができたので、無事に帰国できそうです。どうなるかわからない以上帰れるうちに早く帰りたい。今日も地元紙の一面で扱われているし、CNNもやけに長く放送している。ただ地元紙の裏一面にはバドミントンの全英オープンの男子シングルスのレビューがあがってました。さすが国技の国は違う。日本の女子がシングルスもダブルスも決勝に進出しているのに、どこも扱わないでしょうけど日本では。

こんな日本の状況をまさか外から知ることになろうとは。はじめて被害の状況を映像で見た。何もない。間違いなく何かあったはずの空間から何もかもがなくなっている。なかなか受け入れることができなかった。様々な問題が噴出しすぎて英語じゃ満足に情報が分からなかったので、日本に帰っておちついて見てみたい。

 

 

帰国して…

まずは久しぶりに聞いた日本語に感動。面向かって日本語で話す機会なんて全然なかったので日本語使うのに異和感すら覚えました。羽田で感じたのは外国人向けの配慮の少なさ。看板の言語が日本語、英語の二つじゃ少ないだろう。訪れた国はどこでも3ヶ国語以上で書かれていた。さらにどう見ても路線図も不親切。日本人でさえ四苦八苦名のに外国人にはなおさら伝わらないだろう。この旅で一番日本と比較して感じたのは物価。生活していく以上いろいろな点で反射的に比較はしていたのだが、お金と縁を切るなんて言うのは絶対無理なので一番触れる機会が多かったのもある。ここら辺は100円あればおなかいっぱいにうまいもの食べられるし、シティホテルもシングル2000円台で泊れたりする。初乗り料金の差はすごい。数十円で乗れるし、一番高くても山手線の初乗りより圧倒的に安い。本数が少ないわけでもなく、路線図も少ない分見やすい。次にあげるのは食。大体安くてうまい。衛生面では一応屋台では火を通されたものしか食べなかったので大丈夫なはず。激しい下痢とかに悩まされることもなく、何とか体の無事は維持できた。味では中華料理が口によくあった。華人の影響が大きいのか何処でもチャイナタウンがあり、そこでの飯は外れ0。いかんせん辛い。付け合わせにから酸っぱいソースがだいたいの料理についてきちゃう。マックでもその手のソースが用意されていて、最初はケチャップと勘違いして痛い目に遭いました。そして見た目が赤いならあきらめもつくが、たまにふつーの見てくれなのにとてつもなくからいやつがいる。慣れるまではしんどかったですが、汗をたくさんかいてけんこうになったんじゃない。そのおかげでだいぶ警戒心もって辛くない料理を見分けるスキルもゲットしました。そして何よりフルーツがうまい。南国育ちのフルーツ・・よく考えたら熱処理されてないやつ普通に食べてましたね。そんな心配をさせないほどのうまさだったので大丈夫です。ちなみにこの旅で一番うまいと思ったのシンガポールで食ったジャージャー麺とギョーザ。あれのためにもう一回いってもいい。あと、イスラム圏なので入っている肉と言えば何も言われなければ鶏が基本。鶏飯なんてものもありました。チキンライスって呼ぶけど日本人の思うそれとは違いますよ?骨とかそのままぶつ切りにされていてそれをしゃぶる。日本だったらきれいに取られて出てきそうだけど。

この旅では本当によく歩きました。徒歩ではさすがにきついという時だけ交通機関使ってました。歩きの目の高さだと直視したくない現実がたまに飛びこんでくることもあります。ただ、日本ではぜったいに見ることはない光景。こういうのにも耐性をつけておかないとずぶとく外では生きていけないな。それでもこの人たちは手段がどうであれ生きるという選択肢を選んだ人たちだ。現状に耐えきれなくなって死を選ぶなんて弱い人間だ。その人にとって生きることと死ぬことどちらがつらいかは分からない。ただ簡単に楽な方を選ぶ方にはなりたくない。乞食のような人達に軽蔑の眼を向けることは簡単だけど、必死に生きようとしている人たちにそんなこと面と向かって言えるのかな?もちろん現地の方々が生き生きと暮らしている生活感を感じられるところもありました。

こんな旅だからこそ時の流れがとてもゆっくりだった。生産性のない行動であっという間に時間が費やせた日本とは違って自分が動き回らざるを得ない状況ではなかなか時間がたたない。ということはほんとはこんなに自分のために使える時間が転がっていた。時間はみな平等に流れている、この時間をどう使うかはじゆうだが意味もなく垂れ流しにはできない。というか垂れ流している事実にこの旅で気づいた。さらに、家帰ってきて思ったのが、こんなにも物に囲まれて生活していたのかという事実。バックパック一つ背負ってこの一カ月そこまで不自由なく生活していたから、何か信じられない。ただ眠っている状態のものがこの部屋にはいくつ有るのだろう。積極的に物を減らすし、帰ってきて早速やっている。

コミュニケーションに関してはなんとかやれたほうだと思う。話しかけて支えになってくれた人もいしたし、ぼったくったやつもいる。日本語で1時間くらい話しかけてくれたジェフリーとか、お互い迷子だったけどなんとか目的地に行けたイギリスの女性2人とか。みーんな知らない人。それでも体当たりで何か伝えようとしたし、一生懸命話しかけようとした。伝えたいって心から思ってればそれが相手にも伝わっているんじゃないかなって思えた。よく話した。日本で築いた前田健勇嗣をなくした状態のうすっぺらいやつだったけど、最後には新しく作れたと思える。

最後に自然のパワーをたくさんもらったと思う。夕日も沢山眺めたし、パラセイルでは空から海を眺めたり。タイのカオサン通りからは人のパワーを感じた。人からも自然からもすごいエネルギッシュな空間だった。

 

 

というまとまりのない終わり方ですがこれにて以上です。

たっくさん原文から加筆And訂正してます。